スタジオジブリの最新作で宮崎駿監督(※崎はたつさき)が手がける10年ぶりの長編作品『君たちはどう生きるか』が公開された。あらすじや予告映像、キャスト、主題歌発表など事前情報が一切ない状態で異例の公開となった。
スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーは、「映画の内容を事前に一切明かさない」という、これまでのジブリ作品では“異例の宣伝方針”を掲げており、あらすじも明かさず、予告編の公開も、声優の発表もしないまま初日を迎えることになった。(以下ネタバレあります)
目次
まさにスタジオジブリが描く「冒険活劇ファンタジー」
物語の舞台は第二次世界大戦下の日本。母親を火事で亡くした主人公の牧眞人(まきまひと)は再婚した父親に連れられて田舎の屋敷へと移り住む。そこには母親と瓜二つな父親の再婚相手、母の妹ナツコと屋敷に仕える老人達が住んでいた。屋敷の近くを探索していた眞人は、失踪した大叔父が建てた廃墟同然の塔を見つける。
その日から、眞人は不可思議な経験をするようになる。そんなある日、ナツコが行方不明になってしまう。森に入るナツコを見かけた眞人は、ナツコを追って塔へと入る。塔の中で眞人は人の言葉をしゃべるアオサギに導かれ、不思議な世界へと誘われる……。
映画ポスターのビジュアルの正体が判明
しばらくして、夏子が森の中へと入っていくのを目にしたマヒト。日が暮れても戻ってこない為、使用人総出で捜索をしますが見つかりません。
「あんな場所へ行くわけがない」と使用人・キクコは言うものの、共に森の中へと向かいます。
奥には何やら西洋風の古びた屋敷があり、中からはアオサギが「お待ちしておりました」と声が聞こえてきます。
罠だと制止するキクコを振り切り中へ入るマヒト。そこには焼死したはずの母親が長椅子に横たわったており、アオサギが待っていました。
母親は生きていた。涙を浮かべ母親に手を触れるとドロドロに溶けてしまいます。
「触るからこうなる」「もっかい作ろうか?」と薄笑いを浮かべ小ばかにするアオサギ。
「なぜこんな酷いことをする」と手製の弓を構え詰め寄るも「やれるものならやってみろ」と挑発するアオサギ。
そんなこんなしていると上階から何者かが「彼をここへ連れてきなさい」と命じたため、アオサギは渋々マヒト(とついでにキクコ)を”別の世界”へと連れていきます。
目が覚めるとそこは亡霊のような人々、人を食べるインコ、火の魔法を使う謎の少女…と奇怪な世界でした。そこでマヒトは母と夏子を探す旅に…。
さすがのジブリ豪華キャスト
映画のエンドロールでは今まで秘密にされていたキャストを確認することができた。エンドロールで確認できたキャストは以下の通りで、山時聡真さん、菅田将暉さん、柴咲コウさん、あいみょんさん、木村佳乃さん、竹下景子さん、風吹ジュンさん、阿川佐和子さん、滝沢カレンさん、大竹しのぶさん、國村隼さん、小林薫さん、火野正平さん、そして特別出演として木村拓哉さんが名を連ねた。主題歌は米津玄師さんが作詞・作曲・歌を担った新曲「地球儀」。作画監督は「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなどで知られる本田雄氏。音楽は数々の名作の楽曲で知られる作曲家の久石譲氏。特別出演の木村拓哉さんは眞人の父親役となっているなど、かなり豪華なメンバーとなっている。
これから考える・・・
事前に情報が全くなく、映画の内容もファンタジー色の強いもので、いきなりこの作品を突きつけられた観客は戸惑い、現状で大絶賛という評価は得られていない。
映画を鑑賞したものがこれから考えるというスタンスで、じわじわとこの映画の評価だ出てくるものと考える。